黄昏時は古来から逢魔ヶ時というだけのことはある。
代々木上原のイスラム寺院のモスクの尖塔に、アスファルトの裂け目に滑り込んで命を燃やし続ける石のような花の中に、逆光線が差し込む給湯室の片隅に、古いアパートの軒先に停められたバイクのシートで大儀そうにしているくせに、エサでもくれてやろうとカバンから干からびたバケットの入った袋をがさごそしだしたらマンガみたいに眼を開いて身を乗り出してきた(しかも匂いだけ嗅いで「ケッ」ってツラしやがった)あの毛並みの悪い猫の瞳孔の中に、眼を強く閉じ視界を遮断し続けた後に立ち現れる黒い闇の中の赤い闇に、それは潜んでいるのだろうし、そうでないとしても多分逢おうと願えば何時だって逢うことができる
平成19年師走
2007/12/07
Scarlet Sunlight
by
hell
時刻:
2:21
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿