2008/06/15

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明鐘岬の突端にぽつんと建っている喫茶店「岬」を年に一度訪れている。













古びた店のドアを開けると、60年代のヨーロピアンポップスが流れていた。スペイン語で悲しげに歌われる当時の流行歌と開け放たれた窓から吹き込んでくる海風と微かに赤みを帯びた陽光が、掛時計の針音を中心に据えて、止まった時間の中で混ざり合っていた。これを確認したいがためにぼくはここへ足を運ぶ。






「今日ねえ、朝起きたら空と海面の間が、そう、水平線がね、ここから見えるところは全部黄色く染まっててね、こんなことは初めてでびっくりしたんだけど、さっき東北の方で地震があったでしょう、やっぱり前兆には何かへんなことが起きるのねえ」


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